こんにちは。デザインオフィスでウェディングドレスのデザインを担当している宮沢です。

リクルートブログを読んでいる皆さんは、どんなウェディングドレスを想像されますか？ アパレルデザインには非常に多くの商品カテゴリーと素材がありますが、ウェディングドレスの基本デザインは大きく分けて2種類しかありません。一つは白いドレス、もう一つはカラードレスです。

シルエット（形）はドームライン、Aライン、マーメイド、スレンダー、エンパイアなどがあり、基本的には定められたシルエットが使われます。主な素材はサテン、オーガンジー、チュール、レースです。同じ基本構造を持つウェディングドレスでも、その種類は非常に多岐にわたります。

全てのウェディングドレスに共通しているのは、それを着用する日が結婚式という「特別な一日」だけであるということです。

人の数だけ異なる人生の歩みがあるように、花嫁様一人ひとりのその一日の過ごし方も異なります。弊社は全国に約50店舗を展開しており、国内でも規模の大きな会社です。それだけ多くの花嫁様の想いや願いを叶えるドレスを揃えることは、私たちにとって大切な使命です。

花嫁様一人ひとりの喜びのそばには、新郎様やご両親、恩人、友人たちがいます。ドレスを着て、皆に囲まれている様子を想像すると、私はとても嬉しく感じます。「特別な一日」とは、一つの場所で幸せを分かち合う日です。

だからこそ、花嫁様一人ひとりの想いを叶えるデザインに挑戦することは、とても素敵なチャレンジだと思っています。ウェディングドレスはユニバーサルデザインではなく、パーソナルなものなのです。

ユニバーサルデザインが多くの人に使ってもらうことを目的としているのに対して、パーソナルな対応に近いデザインを考えることは、物理的にもコスト面でも様々な困難があります。しかし、特別な一日を最愛の日にするお手伝いが衣装を通じてできることは、本当に幸せなことです。努力することや、未経験なことにチャレンジする喜びを感じられる仕事に携われることを、心から感謝しています。

最後に、皆さんにとってもこの仕事が、自分の想いを形にできる素晴らしい場であることを願っています。一緒に、たくさんの笑顔を生み出すウェディングドレスを作りたいと思う方と、できるだけ多く出会えることを楽しみにしています。

ご一読いただき、ありがとうございました。