2023.11.20
+ Men’s MDの仕事内容 Part.2
みなさま、こんにちは。
いつもリクルートブログをご覧いただきありがとうございます。
Men’s MD を担当しております平山と申します。
Dress the lifeにはブライダル業界では珍しくMen’s MDの専門部署があり、男性が新郎様のためのタキシードの企画や、
ドレスシャツ、蝶ネクタイ、ポケットチーフといった販売小物のバイイングを専門に担当をしています。
Part.1ではMD全般の一般的な話をさせて頂きましたが、
Part.2ではタキシードコレクションの企画についてお話しさせて頂ければと思います。
まずはタキシードについて通常のスーツとどこか違うの?という疑問があるかと思いますが、長くなってしまうのでシンプルにお伝えすると、
スーツの襟(ラペル)部分に拝絹(はいけん)とパンツの脇の縫い目部分(側章)にシルクやポリエステル素材の光沢のあるサテン地の素材をつけた、シックでありながらも華やかなお召しものです。
色はブラックが基本で海外ではBLACK TIE着用のパーティーの招待状が届くと=タキシード着用でお越しください、という意味になり、
ホワイトのウィング(もしくはレギュラー)カラーのドレスシャツに黒のサテン地の蝶ネクタイ、シューズもエナメルかカーフ素材のオペラパンプス、もしくはプレーントゥを着用してパーティーに出向くのが基本です。
日本では海外と違い、挙式と披露宴を分けてパーティーを行う事からお色直しという文化ができた事で、それに連動して花嫁様が白のウェディングドレスからカラードレスに着替えるタイミングで、新郎様も色味のあるタキシードを着用する傾向が増えてきました。それによってタキシード自体もカジュアル化が進み、今では拝絹や側章もなく、色味もベージュやブラウン系のアースカラーが人気で、そちらにベストが付いたスリーピースの仕様のものや、ダブルブレストのタイプの通常スーツに近いデザインのものがトレンドになってきています。
なのでまずは他社と差別化するためには素材選びが重要で、他では使われていない国内生地メーカーの糸から開発している担当者と糸レベル(糸の番手と呼ばれる太さや撚り、1本取りの単糸か2本取りの双糸か)などからの開発をして、他社がまねできない素材を開発するか、
国内外を問わない生地展に出向いて生地屋さんと商談したり、高級メゾンブランド御用達の高級生地メーカーさんに直接出向いてとにかく先入観を持たずに幅広い素材に触れてイメージし、さらにその素材を生かす付属の選定(裏地やボタン)、デザイン・仕様を選び(シングル1つボタンかダブルブレストなのか)さらにはその素材に合った縫製工場で縫い、アイロンワークで立体的に仕上げる事で、唯一無二のタキシードが生まれます。
パッと見た感じはどれも同じようなブラックのタキシードに見えるかもしれませんが、触って、着て、鏡で着姿を確かめる事で、ハンガーに掛かっているだけでは想像がつかない違いが発見できるかと思いますので、是非機会がありましたら袖を通してみてください。
以上、長文最後までお読みいただきありがとうございました。
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