2020.03.06
マクロ環境を考える-2019年度人口動態より-
皆さま、こんにちは。
渕上ファインズ取締役の西村正樹です。
Dress the Lifeの採用ブログをいつもご覧いただき本当にありがとうございます。私たちの仕事内容だけでなく、考えていることや感じていることが伝わればいいなと思っています。
今回は社内の話ではなく、大きな視点からブライダル業界自体を考えてみました。
2019年の年末に厚生労働省から2019年度版人口動態が発表されました。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO53727740U9A221C1MM8000
ご覧になった方も多いかと思いますが、なかなか衝撃の数字でしたよね。
・国内出生数 86万4千人(前年比5.92%減)
・人口の自然減数 51万2千人
・婚姻件数 58万3千組(前年比0.59%減)
婚姻件数は微減が続いていますが、出生数が前年比6%近く落ち込みました。
そしてなにより人口減が戦後初めて50万人を超えました。
50万人超の都市を調べてみたら、以下のような都市でした。
宇都宮市、岡山市、鹿児島市、川口市、北九州市、熊本市、堺市、相模原市、静岡市、千葉市、新潟市、八王子市、浜松市、姫路市、船橋市、松山市
これらの街に住んでいる人口分が毎年減っていくと考えると・・・恐ろしいですよね。
とにかく、当初の想定よりすごいスピードで日本の人口は減っていて、この傾向は続いていきそうです。
このような人口減少が続くと、ブライダルに関わらず国内マーケットはやはり年々縮小していくことが予想されます。
人が減るということは消費が縮小するからです。
ブライダル業界で考えてみると、現在のマーケットは寡占化が進んでおらず、小さい規模の多数のプレイヤーによって構成されています。
上場しているトップ6社をあわせても20%未満のシェアです。
このような業界でマーケットが縮小していくとどんなことが起こるのでしょうか。
「勝つ企業と負ける企業がさらに明確になり、寡占化が進む」ということが考えられます。
つまり多くの企業が存続できなくなっていき、生き残った企業がシェアを取るという業界図になります。
このような状況の中で、企業が存続するために必要なことは何だと思いますか?
これは歴史を見ると明らかで、変化に対応できた企業が存続出来るのです。
マーケティングの観点では以下の4つが企業存続に重要であると言われています。
・類似業界に参入する
・垂直統合していく
・市場を変える
・ニッチ差別化していく
すべての企業は、自由に二つの選択をするチャンスがあります。
「今と同じ市場の中で今まで通りのビジネスを行う」か、「リスクをとってでも自ら変化を起こすか」です。
Dress the Lifeでは、方法の詳細はお伝えできませんが、後者を選択しました。
何事も、自ら変化させるのは大変で、怖くて、難しいことです。
そして変化をする時には、必ず摩擦も起きます。
それでも会社としては、社員やお客様、そして業界のために自らを変化させることを決断しております。
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