いつもリクルートブログを読んで頂きありがとうございます。
Men’s MD を担当しております平山と申します。

今回はMen’s MDの仕事内容について、中でもメンズの販売小物の企画・バイイングについてご紹介させて頂ければと思います。
皆様なんとなくMD、バイヤーといえば「買い付け、バイイング」のようなイメージをされるかもしれませんが、基本的には「分析」が一番大きな仕事となります。

もちろんそれはマーケットリサーチや展示会回り、生地・素材展への参加を重ねることで見えてくる、数値化しにくい”トレンド”という部分の分析もありますが、完全に数字的背景に基づいた分析がメインの仕事と言っても過言ではありません。

それは買い付け・商品企画をする際のいわゆる表地の生地値、釦や裏地などの付属代、そして製品を縫製する際の縫製工賃からなる製品コストからはじき出す利益設定や、クオリティとマーケットに合致した上代設定、適切な納期管理からなる店頭展開のタイミング、発注数量、展開店舗、サイズブレイク等々に加えて、最近では異常気象や温暖化に伴う長い夏、季節外れの大雪といった季節要因など、挙げだしたらキリがないほどの要因を考慮して、リスクヘッジを最大限取るための分析が欠かせません。とは言え相反して感情に訴えるような、直感的に欲しい、着てみたい!と思わせる目新しい商品の開発やバイイングも同時に行い、その結果を仕込みから実際に店頭に展開される半年～1年後の売れ行きを見て、発注数量が多すぎたのか、素材や色、パターンが合っていなかったのか、展開時期が早すぎたのか(あるいは遅すぎたのか)、価格設定が高すぎたのか、サイズブレイクに偏りがあったのか、展開する店・エリアがマッチしていなかったのか、、、
そういった振り返りの分析をして、精度を上げていく。この繰り返しPDCAのサイクルがMDの、特に販売小物の企画・バイイングに関してのメインの仕事となります。次回はレンタルタキシードコレクションの企画、オーダータキシードのシステム、オペレーションの確立についてご紹介させて頂ければと思います。最後までお読み頂きましてありがとうございました。