RECRUIT BLOG

2022.06.26

「転職活動における自分のキャリアを活かせる職種への軸ずらし」

いつもリクルートブログを読んで頂きありがとうございます。Men’s MDを担当しております平山と申します。前回のブログにてコロナ禍においてアパレル業界で働く事に疑問を感じ始めた心中を主にお話しさせて頂きましたが、今回ではより具体的になぜ業界を転身したのかという所をお話できればと思います。


アパレル業界の1シーズンのサイクルである企画立案からコレクション発表、そして前々年から前年の実績とトレンドを加味して予めセールも見越して新作コレクションより数量を発注し、プロパーからセールを通して販売をします。

その後は更にアウトレットにて再展開してからまた値引きされた上で販売され、最終的にファミリーセールも行い、それでも消化出来ない場合は廃棄に至る。

この理不尽でありながらも合理的なサイクルはアパレルでは当然の流れではあったものの、コロナ禍で物が売れ無くなった事で一気に持続可能な事では無くなったと思います。時代の変化とともに小ロット多品種で生産現場は疲弊し、且つ需要の低下に伴い高齢化した職人さんたちの引退や後継ぎ不足による事業撤退。更には資源不足によるコスト上昇と投機マネーによるインフレ加速。全ての要因において物作りの現場では総じて向かい風の現状を踏まえると、SDG’sという価値観が、最近でこそ欧米の生地メーカーでは平準化されつつありますが、国内でのその浸透度はまだまだ低いのは既知の通りで、産業構造自体が限界を迎えつつあるように思われます。特にSDG’sに強い共感を持って転職活動をしていた訳ではありませんが、昨今メルカリの普及により中古品をリセールして資源を有効活用することも当たり前になり、アパレルブランドによるアップサイクルも行われてきている現状、もはや目を背けては生き残っていけない世の中に変わりつつある事に直面しました。

そこで世界的にはあまり知られていないものの、国内においては意外や伝統の域に達している日本の商習慣である「結婚式の貸衣装業」という、究極のエコのシステムを活用しつつ、なんとか自分がこれまでの経験で培って来たマーケットとトレンドの分析や数値管理、素材から縫製、小物等の職人さんといった強固な生産背景を活かせる仕事は無いかと思っていた矢先に、エージェントの担当者からのヒアリング、そして現渕上ファインズの社長との面接を繰り返すにつれて、自分が経験してきたことを活かせるフィールドをこのブライダル業界で、そして貸衣装という素晴らしいビジネスモデルと融合させることで生み出せる価値、というものに改めて気づき転職することを決心致しました。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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