リクルートブログをご覧のみなさま、こんにちは。
大阪ディストリビューションセンターの遠藤です。

「あなたの仕事はライスワークですか?ライフワークですか?」
少し前にニュースを見ていた時の事です。
その番組のコーナーで取り上げられていた、このテーマの意味が分かりませんでした。

私が社会人としてスタートしたのは、有効求人倍率0.9といういわゆる就職氷河期。
フリーターや非正規雇用者が多く、それでも何とか職についたところを、20代後半で今度は派遣切りという時代が到来するという、なんという時代だったのかと今振り返っても思います。
ダブルワークで月1日の休みで4年間働きづくめだった時もありました。
建築業の時は仕事に付いていけず、あなたの存在価値はありません、と上司に言われたのが悔しくて、がむしゃらに勉強し喰らい付き、完全歩合制の営業職では、数字が取れなくて警固公園で途方に暮れていた時、同年代の女の子がキラキラして見えて、ほろほろと泣いていたこともありました。
この頃は夢の中でも領収書を切っていましたね。

そんな働き方なもので、「ライスワークですか?ライフワークですか?」と言っているアナウンサーに向かって、ライフワークって何やねん。と言い返してしまった自分にはっとしました。時代遅れだなぁと。

ライフワークとは、夢や自分の好きな事を追い求める事なんですね。
美しい言葉ですね。
世の中に一体どれほどの方が当てはまるのかは分かりませんが、個人的にはライスでもライフでも、どっちでもいいです。(笑)
生活の為でも夢を追い求める為でも、壁にぶち当たる時があるはずなんです。
その時にどう挑むか、どう努力するかが、結果がどうであれ、その後の財産になるのは間違いないと思います。
当時は生きるのに必死で辛いことも、それを乗り越えたことが自信となり、そこで学んだことが糧となり、そして宝物となります。

紆余曲折あり、今私がご縁頂いているDress the Lifeのお仕事は、本当に美しい職業です。
これまでの経験があるからこそ思う事でもあります。

もちろん大変な事もたくさんありますが、その先に御衣裳をお召しいただくお客様はもちろん、会場様含めて、本当にたくさんの方の笑顔があることが美しいです。その一方で美しいものには棘があるとも言います。
棘があるもので有名なのは薔薇ですね。
あの棘は、敵から体を守るため・体を支えるため・茎の強度を上げるためにあるそうです。

この事を知った時、美しく咲く薔薇がお客様だとしたら、お店が薔薇を支える茎であり、さらにDCはお店を守る、棘のような役割なのかもしれないと思いました。

お客様の笑顔をみると、なにもかもが報われませんか?
私はお店の方から共有いただく、お式当日のお客様やスタッフの皆さんの笑顔の写真が宝物です。

美しく咲き誇っていただくためならば、私は、自分がチクリと刺す棘に扮することも厭いません。
もしかしたら、これがライフワークというのかもしれないですね。

最後までお目通しいただき有難うございました。