2022.06.25
コロナ禍、アパレル業界からブライダル業界に転職を決意した理由
いつもリクルートブログを読んで頂きありがとうございます。Men’s MDを担当しております平山と申します。
私は2021年の8月まで、とある外資系のアパレルブランドにて新卒から数えて18年間働いていたところを、コロナ禍をきっかけとしてこのブライダル業界に転職してきました。
アパレルブランドには新卒で入社し、最初の5年間は販売員から店長まで現場で経験を積み、その後の13年間は学生時代からずっと憧れだったMD・バイヤーとしてMen’sの企画/MD畑を一筋に働いて参りました。
その過程において人間の身体で言うところのつま先から頭のてっぺんまで。足元は革靴、ソックスから頭はハット、ベースボールキャップに至る全ての商品。そしてカジュアルからスーツ・タキシードと言ったビジネス~フォーマルウェアまで、カフリンクスやタイバーと言ったアクセサリー系の商品と、はたまたゴルフウェアやティーといったギアに至るまで幅広くバイイング、そして企画もしてきました。
また定例業務として年4回のNY本社への出張に加えてヨーロッパへも何度か出張に行き、本国のブランドマネージャーへの日本のマーケットのトレンド共有、その他南米はチリ・メキシコ、アジアは中国・香港・マカオやインド、オーストラリア、ヨーロッパはイタリア、スペインと言った世界中から集まったグローバルのバイヤー達との情報交換も行い。国内では売上の分析はもちろんマーケットの動向チェックや店頭スタッフへの商品説明会、プレスプレゼンテーションにおける雑誌社の編集長クラスのアテンドまで、商品に関わるありとあらゆる事をこなし忙しくも充実した日々を送っていました。その状況を一変させたのが新型コロナウィルス感染症の蔓延とそれに伴う緊急事態宣言により、主な販路である百貨店や路面店の休業といった、いわゆる外出自粛による客足減少のダメージを大きく受け、衣料品の需要が全くなくなった事による売上の大幅減です。
コロナ禍においては在庫過多の状況にも直面し、バイイング自体もパタリと止め、(もちろんアジアや欧米の工場含めたロックダウンに伴うサプライチェーンの断絶による、不可抗力なキャンセル・発注ストップも有り)これまで必ずSS, FWといった年2シーズン毎に新しい商品を企画・展開し、セールに掛けてアウトレットで再度展開する、というサイクルへの矛盾を強く感じ。一度強制的に立ち止まった事により、「あれ?こんなに毎シーズン服を新調する必要はそもそもあるのだろうか?」という現実に直面し、深く考えるようになりました。
コロナ禍により発生した在宅の定着により一時的に「モノへの執着」が薄れ、毎日職場へ出勤するために必要だった「ユニフォームとしてのスーツ」という需要が全くなくなってしまい、ビジネスウェアで稼いでいたブランドとしては致命的な事態を迎え、自分が楽しいと思ってやってきた仕事に対するドラスティックな価値の転換、世の中への貢献度について考え直さざるを得なくなりました。ただ転職を考えても私の経歴で一般的に需要があるのは外資系ブランドかドメスティックブランドのMDのみ。40歳を過ぎて初めての転職、という目に見えない心のハードルに加えて、「結局どこに行ってもシーズンというサイクルに追われるファションビジネスだとやることは同じか・・・」と疑問を持っていたところ、初めて聞くエージェントの担当者から直接携帯電話に着信が入り、そこで出会ったのがこのブライダル業界でいわゆる貸衣装を生業とする渕上ファインズでした。続きは次回。「転職活動における自分のキャリアを活かせる職種への軸ずらし」にてお会いできればと思います。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
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