2018.10.03
オリジナルドレスの素材はどうやってセレクトする?
はじめまして、Design Office(デザインオフィス)の宮沢と申します。
デザインオフィスとは、ドレスの素材から開発し、各ブランドのオリジナルドレスを制作しているチームです。今回はドレスの素材リサーチについてご紹介させて頂きます。
9月下旬、MD担当と共に訪れたのはPREMIERE VISION PARIS。パリで毎年2回開かれる世界でも最高峰の国際的なテキスタイルの見本市で、世界50カ国以上 約1,000社が出展し、ここで提案されるカラーや素材といったトレンドがファッション業界の動向に大きな影響を与えるほどの重要なイベントです。
来場者はヨーロッパ、アメリカ、アジア圏から3日間で5万人を超え、世界3大素材展示会の中でも先進性に特化した展示会になります。
ここに来ている沢山の人たちはデザイナー、MD、生産、生地専門のバイヤーの他、二日目からはパリのファションスクールに通う学生もマーケットのトレンドや産業の仕組みを学ぶ為に訪れます。
毎シーズン、私達はここで素材をリサーチし、価格、生産期間、生産ミニマム、色や柄の変更が可能かどうかを交渉しながら素材を調達します。
会場にはトレンドカラーも展示されていますが、これが市場に反映されるのは半年~1年後になります。生地で半年~1年後ですので、生地になる前の「糸」や糸になる前の素材はもっと前から開発されています。そして、環境を意識したキーワード、サスティナビリティを反映した素材も開発提案されています。自然分解できなかったポリエステルは時間と共に経年劣化で腐るという画期的な素材も安定して生産できる素材として提案されていました。
Design Officeでは、MDと共に、常にお客様が感動してくださる事をイメージしながら企画が行われ、そこで生まれたドレスは、コーディネーターが自信を持ってお勧めできる1着となります。
また、お客様からいただいたお声を生地のメーカーと共有する事もあり、次のシーズンではそれが反映された素材が開発されている事もあります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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