いつもリクルートブログをご覧いただき、ありがとうございます。
現在Fiore Bianca奈良店でドレスコーディネーターをしております、紙谷実和子と申します。

今回は、『ブランドブログの作成』についてお話したいと思います。
コーディネーターの仕事の中でも、日常の業務ではないのであまり知られていないブログ作成ですが、これもコーディネーターをする上で大切なお仕事の一つです。

私の所属するFiore Biancaでは、半期ごとに1コーディネーターあたり3つのドレスコーディネート記事を作成しています。これは、Fiore Biancaに興味を持ってくださった方がまず開くHPからアクセスすることのできるサイトで、いわばFiore Biancaの顔とも呼べるコンテンツの一つです。

新作ドレス等のシューティングはプロのモデルさんがドレスを着て、プロのカメラマンさんが撮影をする…という流れですが、このブログは撮影する人もモデルもコーディネーターという、私たちが一から作り上げているものになります。 今回はその記事をどのように作成しているのか、ご紹介したいと思います。

①コーディネートを組むドレスの決定
まず、どのドレスでコーディネートを組んでいくかを決めます。Fiore Biancaでは、“ナチュラル”“フェミニン”“エレガント”という3つのコンセプトを基にドレスを展開しているため、選ぶドレスによって雰囲気も様々。その雰囲気に合わせて、イヤリングなどのアクセサリー類やヘアアレンジを決めていきます。
この時、私が大切にしていることは、『どんな花嫁様像か』をこの時点でしっかりと作り上げること。「こんなパーティーイメージを持っている」「お式の時期はこの季節」など、細かく設定を作り上げることで、後で文章を構成する時「こんな写真があったらよかったのに…!」という後悔を未然に防ぐことができます。

②撮影
先のイメージを基に、角度やポーズ、手に持つブーケなども変えながらとにかく時間内に撮れるだけ撮影していきます。コーディネーター同士で撮り合うため、私の携帯フォルダにはブログ用の写真がたくさん入っています。今回のリクルートブログを書くにあたり数えてみたところ、私が内定者の頃のものも合わせると、なんと1000枚を超えていました…。

「このドレス、ここがこうなってるね!」「この角度から撮ると可愛いね!」と、様々に新しい発見があるので、撮影はとても楽しいです!ただ、楽しいだけではありません。奈良店は店舗の構造上実は撮影スポットがあまりないのです…。なのでブログ写真の撮影をする際は、お店の中央に飾ってあるマネキンの位置にドレスを着たモデルが立ち、カメラマンがソファーの上から撮影するなど毎回工夫を凝らしています。
また、奈良店はお店の入り口前にあるショップ名の書かれた壁面が貴重なフォトスポット。晴れている日の午後に時間がある時は、その前で撮影を行うこともあります。

朝早い時間だとドレスに建物の影が写ってしまったり、夕方になるとお店前の照明ではどうしても暗い写真になってしまうためこのショットは実はとても貴重なのです…。余談ですが、前までは時間をかけて撮影できていましたが、最近では1時間で3～4着まとめて撮影する技術も身についてきました。
(いつも撮影に協力してくださる奈良店の皆さん、ありがとうございます!)

③文章の執筆
撮影した写真を見ながら、いよいよ文章を考えていきます。どうしたらこのドレスの良さが文面で最大限に伝わるのか、この言葉選びがFiore Biancaのブランディングに沿っているのか…この時間が、想像以上に大変です。
しかし、そうやって1着のドレスに時間をかけて理解を深めていくことで、直接お客様を前にしてもロジカルな提案ができるようになっているのではないかと感じます。
実際に、自分が記事を書いたドレスについてはお客様にご提案する際にスムーズに言葉が出てくるので、お客様にもそのドレスの良さが伝わりやすいことが多くあるのです。感覚的に良いと思っているものを言語化することは決して楽なことではないですが、とても大切な訓練になっているのではないかと個人的には思っています。

「ちゃんと理解して、自分の言葉で話す」
Dress the Lifeの行動指針“Every”のひとつですが、ここでもその大切さを感じます。

そして、撮影した写真の中から使用するカットを選び、明るさ等を調整し、完成した記事をショップマネージャーに確認していただき提出完了!となります。

いかがでしたでしょうか?ドレスコーディネーターにはこんなお仕事もあるのだな～と、ワクワクしていただけていれば幸いです。 そして、もしよろしければこの機会に、全国のFiore Biancaのコーディネーターが様々な思いを持って作成しているブランドブログも是非ご覧くださいませ。 
最後までご覧いただき、ありがとうございました。