2020.09.11
特別な日に着る一着だからこそ、こだわりたい
リクルートブログをご覧の皆様、はじめまして。Authentique大阪の大﨑と申します。(写真前列左)
本日は私がとても感銘を受けた一冊の本をご紹介したいと思います。
なにも予定のない休日に、珍しく、読書をしよう!と思い立ち、ふらっと立ち寄った本屋で私はこの一冊と出会いました。
本のタイトルは『フィッターXの異常な愛情』。作者は蛭田亜紗子さんという女性の方です。
普段全く本を読まない人間なので、本を買うこと自体すごく久しぶりでした。
もちろん作者のことも、その本の内容も知らない中、私はただただ、文庫本の表紙に描かれているランジェリーのイラストに心惹かれてその一冊を手にとりました。
主人公は、広告代理店に勤める32歳の女性。
毎日仕事に追われる日々を送る主人公がうっかり下着をつけ忘れて出勤してしまったある日、慌てて駆け込んだランジェリーショップで男性フィッターと出会うことからこの物語ははじまります。
ランジェリーショップに男性フィッター!?というところにまず驚きますが、さらにその男性フィッターはフィッティングをしただけで
「夕食はいつも8時以降」「20歳の頃から5キロ以上太った」等、主人公の乱れた生活習慣を言い当ててしまうのです。
言い当てられる内容がまるで私自身のことを言われているようで、内心驚きました。
肌に一番近いところにある下着。
人から見られない場所ゆえに力を抜いてしまいがちなところです。
ですが長時間自分に寄り添う存在でもあります。素材や形で、着心地や快適さは全然違います。
お気に入りの一着を身に纏うだけで気分が上がったり自信がついたりします。
人から見られない、そんな些細な下着ひとつ拘ることが自分にとってすごく大事なことだったのだと、改めて気付かされました。
ランジェリーを通して自分の生き方を見つめ直すこと。
この本はそんなきっかけを与えてくれたような気がします。
また、この本の題材はランジェリーですが、私はこれを自分の仕事に置き換えて解釈してみました。
私はドレスコーディネーターとして、花嫁様の幸せのお手伝いをしています。
結婚式は人生で一度きり。
これまでの人生でお世話になった方たちに見守られながら最愛の人のとなりで過ごす特別な一日。
そんなかけがえのない一日に着る花嫁様にとって運命の一着は、デザインはもちろん、素材やラインの美しさから感じる
身に纏ったときの心地よさも同じくらい大切にしていただきたいなと思います。
きっとその心地よさは結婚式当日、緊張と不安でいっぱいな花嫁様の気持ちに寄り添い、自信を与えてくれるのではないでしょうか。
特別な一日だからこそ、妥協せず、とびきり素敵なお気に入りの一着をお召しいただきたい。
そんな思いが強くなりました。
ドレスコーディネーターはただのフィッターではありません。
結婚式という人生の門出にお召し頂く特別な一着をお客様と一緒に悩み、考え、時には導く。
そんな素敵な職業なのだと改めて感じました。
暇つぶしに買った一冊の本との出会いが、自分の生き方や仕事に対する思いにこんなにも影響を与えてくれるなんて私自身すごく驚いています。
自分自身を見つめ直すきっかけにもなるので、就職活動中の皆さんにもおすすめの一冊です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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