2021.03.30
オリジナルドレス製作【デザイン投入】
リクルートブログをご覧いただきありがとうございます。デザインオフィスの渡邉です。
デザインオフィスが関わっているオリジナルドレスについて、前回は初回の企画までの流れをご紹介しましたが、今回は実際に製作に入るまでの「デザイン投入」についてご紹介致します。企画の詳細が決定しどこの工場で作製するかを決めると、工場へデザインの共有、仕様の指示、生地のセレクト、決定を致します。これを「デザイン投入」と言っています。デザイン投入は実際に工場へ行き、工場のデザイナーやパタンナーなど企画担当の方と打ち合わせを致します。
シルエットやディテールのイメージから、胸元や背中の開き、スカート丈、トレーンの長さ、デザイン部分の幅や長さなど…細かい数値まで決め伝えていきます。
またデザインによって重ねる素材や枚数が違うため、素材と色の組み合わせをいくつも試し重ねたときの色の見え方を確認しながらセレクトしていきます。
このときに一番難しいのが、色を数センチの小さい生地見本帳から選ぶことが多いため、そこからドレスになったときの全体像をイメージしないといけないことです。
小さい生地見本で見ていたときより、大きな生地で見ると明るく見えたり、重ねた色もドレスになるとギャザーの分量で色が思っていたより違う色が強くみえたり‥
チュールやオーガンジーなど薄い素材は重ねる枚数でも見え方は変わり、裏地の濃さでも印象が大きく変わってくるため一番慎重にセレクトします。詳細の打ち合わせが終わると、実際にパターンを作成し本番とは違う素材で1着「トワル」を作製してもらいます。
デザイン投入の次の打ち合わせは「トワルチェック」です。全体のバランス、モチーフの大きさなど・・パターンのチェックと修正を致します。
トワルの作製と同時に、打ち合わせ時に希望の色や素材が決まらず、別途素材を探したり新たな提案を頂いたり、また実際にトワルの作製に入ると工場側で出てくる質問や確認など様々なやり取りが行われます。
デザインオフィスで手配する素材があれば生地メーカーへ問い合わせやサンプル作製の依頼、オーダーと納期に間に合うように手配をしていきます。この時期がデザインオフィスでは一番大変なときです。
ここを過ぎるとあとはトワルの完成を待つだけです。
仕上がりが楽しみでもありますが、希望通りに仕上がっているか‥不安もあります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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