リクルートブログをご覧のみなさま
こんにちは。
大阪DCの遠藤です。

このブログでお話することなのかわかりませんが、過去最高に感動した出来事がありましたので、お話させていただきます。7時05分発の始発の飛行機に乗らなければいけない日、前日に目覚ましをかけ忘れてしまい、目が覚めると、外が明るい・・・・。え！うそ！？
今何時ーーーーーーーーー！？
時計を見ると、、、6時30分。

もう絶句です。
起きた瞬間は、頭真っ白でしたが、とりあえず行かないことには始まらない！と、腹をくくってからはあっという間で、空港がある隣街に住んでいることもあり、前日にまとめた荷物をもち、5分で家を出、何分かかるかわからないまま自転車で全力疾走し、起床から15分後には空港に到着。

更に走って航空会社の制服を着た方を見つけたときは6時50分。
「すみません、7時05分発の飛行機に乗りたいんです！」と息も絶え絶えで声を絞り出すと

「かしこまりました。申し訳ございませんが、こちらの便が既に手続きが終了しておりして、こちらへお並び頂けますか？ご対応させていただきます。」と。
間に合わなかった。。。。
法事にも間に合わない。。。

気がつくと洋服も前後ろ逆に着ているし、もう何もかもが恥ずかしくなり、悔しさと息切れの苦しさも後押しし、マスクと帽子で顔を隠して、並んで待ちました。
7時を少し過ぎた時点で私の番となり
「大変おまたせして申し訳ございません。本日はいかがなさいましたか？」
「本当に恥ずかしいのですが、寝坊してしまい、7時05分発の便に間に合いませんでした。」
と言うと
「お客様、大変な状況の中、出発時刻までに到着して頂きありがとうございます。
出発時刻より前に到着して頂きましたので、返金、もしくは次の空席のある便へ振替させていただきますがいかがでしょうか？」
と。
「？！」
一瞬何が起こったのかわからない状態でした。
なんと、無事に次の便に乗ることができたのです。

私にとっては奇跡の出来事でした。
初めて感動で震えるという体験をしました。
「お客様、大変な状況の中、出発時刻までに到着して頂きありがとうございます。」

この言葉が、失望感と不安感で満タンだった私の心をパッと照らしてくれ、「救われた」と心から感じた瞬間でした。

お客様とのやり取りのお仕事は、日々何が起こるかわかりません。
予期せぬことだらけと言っても過言ではありません。

相手が今どういう気持でいるのか、その状態に合った最善の声掛けをするためには、サービスを提供する側には訓練ももちろんですが「余裕」が必要だと思います。余裕が無いと、思っていもいないことを言ってしまったり、そんなつもりではなかったのに、余裕が無いために発した言葉が違うように捉えられることもあります。

お客様しかり人との会話はそれだけ繊細であることを、この経験を通し思い出しました。

もちろん、こんなサービスがあると知っている方だったり、ただのマニュアルじゃないの？と思う方には伝わらないと思いますが、私にとってこの言葉はこれから一生忘れることのできない言葉と経験になりました。

今回のことで感じたことをすっと自然と言えるような心に余裕がある人間になりたいと、この歳にして（笑）目標にしたいと思った出来事でした。
この感動の連鎖が続いていけば、きっと素敵な優しさあふれる世界ができそうです。
最後までお目通し頂きありがとうございました。